このイラストの男性は、元気の出る朝礼で有名な居酒屋チェーンの社長だが、
この内容は、彼がまだ、居酒屋の店長をしていた頃の
ある雑誌の取材を基にしている。
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彼は多くのスタッフの中でもきわめて感じが良く、
女性客にも男性客にも大変人気があった。
感じの良い動きの秘訣を探ってみよう。
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この店では、スタッフは初めに客に名刺を出してあいさつをする。
店長は明るい笑顔で元気良く名刺を差し出すが、
前に差し出す動きは実際にはゆっくりなので、
失礼な感じや生意気な感じはしない。

客の注文を取るためにメニューの説明をする。
「三つくらいしか覚えられない」と言って、
へりくだったジョークを入れて笑いを取る。

客に合わせておすすめの商品を紹介する。
身振り手振りを入れて商品を紹介すると、熱心さが伝わる。

実際、かなりの客が店長のおすすめに従う。
注文に対しては、上から下に力を入れるうなずきで
しっかりと対応する。

注文を受けたら、後はキビキビと対応する。
早く下がる、素早く注文を厨房に伝えに行くなどの
動きは、客から見ると大変感じよく思われやすい。
このときに、だらだらしていると、やる気がないように
思われやすいので要注意。

この店は居酒屋なので、高級料亭などと比べると
全体にスピードが早い。
店長は料理を持って走ってやって来て、
すばやく食器を上げ下げする。

客とのやり取りでは屈託なく笑う。
この時には、身体の力を抜いて前にゆっくり倒れるのが自然。
そっくりかえって笑うと生意気で感じが悪いと思われるので
注意が必要である。

店長は客と冗談を言い合うような関係になっても、
決して自分が接客のプロであることは忘れない。
ところどころできちんとした動きを行い、
お客様に対する適度な距離感を表現する。
スタッフが羽目をはずしてなれなれしい態度をすると、
客は本心ではカチンと来るので、
調子に乗りすぎず、締めるところを締めるのが
プロの技。

このようなアクションを繰り返す店長は大変な人気者になり、
その後、独立して、立派な社長になった。
サービス業には向き・不向きはあるが、
接客の才能を持っている人なら、
この店長の動きをある程度は真似られるはずである。
主に使う動き
● 攻撃の動き・・・・身体を上から下に向かって、力を入れて動かす動き
● 虚脱の動き・・・・身体を上から下に向かって、力を抜いて動かす動き
● 協調の動き・・・・ 身体を下から上に向かって、力を抜いて動かす動き
● 接近の動き・・・・・・・・・・・ 身体を前に向かってゆっくりと動かす動き
● 突進の動き・・・・・・・・・・身体を前に向かって、早く唐突に動かす動き
● 機敏の動き・・・・・・・・・・・・ 身体を後ろに向かって素早く動かす動き