明るく元気に場を盛り上げる達人
客を楽しませるパフォーマンス(居酒屋)
 

 このイラストの男性は、元気の出る朝礼で有名な居酒屋チェーンの社長だが、

この内容は、彼がまだ、居酒屋の店長をしていた頃の

ある雑誌の取材を基にしている。

彼は多くのスタッフの中でもきわめて感じが良く、

女性客にも男性客にも大変人気があった。

感じの良い動きの秘訣を探ってみよう。

 * 

この店では、スタッフは初めに客に名刺を出してあいさつをする。

店長は明るい笑顔で元気良く名刺を差し出すが、

前に差し出す動きは実際にはゆっくりなので、

失礼な感じや生意気な感じはしない。

客の注文を取るためにメニューの説明をする。

「三つくらいしか覚えられない」と言って、

へりくだったジョークを入れて笑いを取る。 

 客に合わせておすすめの商品を紹介する。

身振り手振りを入れて商品を紹介すると、熱心さが伝わる。

実際、かなりの客が店長のおすすめに従う。

注文に対しては、上から下に力を入れるうなずきで

しっかりと対応する。 

注文を受けたら、後はキビキビと対応する。

早く下がる、素早く注文を厨房に伝えに行くなどの

動きは、客から見ると大変感じよく思われやすい。

このときに、だらだらしていると、やる気がないように

思われやすいので要注意。 

 この店は居酒屋なので、高級料亭などと比べると

全体にスピードが早い。

店長は料理を持って走ってやって来て、

すばやく食器を上げ下げする。 

客とのやり取りでは屈託なく笑う。

この時には、身体の力を抜いて前にゆっくり倒れるのが自然。

そっくりかえって笑うと生意気で感じが悪いと思われるので

注意が必要である。 

 店長は客と冗談を言い合うような関係になっても、

決して自分が接客のプロであることは忘れない。

ところどころできちんとした動きを行い、

お客様に対する適度な距離感を表現する。

スタッフが羽目をはずしてなれなれしい態度をすると、

客は本心ではカチンと来るので、

調子に乗りすぎず、締めるところを締めるのが

プロの技。

 

このようなアクションを繰り返す店長は大変な人気者になり、

その後、独立して、立派な社長になった。

サービス業には向き・不向きはあるが、

接客の才能を持っている人なら、

この店長の動きをある程度は真似られるはずである。

 

主に使う動き

● 攻撃の動き・・・・身体を上から下に向かって、力を入れて動かす動き

● 虚脱の動き・・・・身体を上から下に向かって、力を抜いて動かす動き

● 協調の動き・・・・ 身体を下から上に向かって、力を抜いて動かす動き

● 接近の動き・・・・・・・・・・・ 身体を前に向かってゆっくりと動かす動き

● 突進の動き・・・・・・・・・・身体を前に向かって、早く唐突に動かす動き

● 機敏の動き・・・・・・・・・・・・ 身体を後ろに向かって素早く動かす動き

 


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